現在、日本人の3割の人が何らかのアレルギーを持っている、という皮膚科の研究報告があるのだそうです。歯科治療に関係のあるものとして挙げられるのが、金属アレルギー。これは、体の中に溶け出した金属イオンが、表皮や粘膜上皮のタンパク質と結合して、本来人が持っていない構造のタンパク質をつくってしまい、アレルギー反応を引き起こす、というものです。 アレルギーを起こす金属として挙げられるのが、ニッケル、コバルト、クロム、パラディウム、水銀でしょう。
また、スズ、銅、カドミウム、マンガン、イリジウム、亜鉛なども、少数ですが挙げられます。金はアレルギーを起こさない、という人もいますが、これは迷信。安定しているので起こしにくい、というのが正解です。
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